「リモート可の求人って、
実際どのくらいあるんだろう」
転職を決意したわけじゃない。ただ、今の通勤と週5出社がこの先ずっと続くのか、と思ったときに、ふと「リモート 転職」で検索してみた——そういう温度感で読んでいる人が多いと思う。
安心してほしい。辞めなくていい。登録してスカウトを眺めるだけでいい。それだけで「自分の経歴にリモート可の求人がどのくらい届くか」が可視化される。見えた数字が、次の判断材料になる。
この記事では、求人がすべてリモート可/フルリモートで絞り込まれている特化型サイト4社を比較する。総合転職サイトで「リモート可」にチェックを入れて何千件もスクロールする必要はない。特化サイトなら、開いた瞬間からリモート求人しか並んでいない。
なお、この記事は海外で働ける仕事ランキングの「第1位:会社員リモート型」の詳細版だ。まだ読んでいなければ、先にそちらで全体像を掴んでから戻ってきてほしい。
リモート特化4社・比較表
まず結論から。「結局どれがいいの」を先に置いておく。
| リモートビズ | ReWorks | Remoful | Reworker | |
|---|---|---|---|---|
| 運営 | 株式会社セルバ | アイドマ・ホールディングス | 株式会社ガイアックス | 株式会社キャスター |
| 求人の中心 | IT・Web系フリーランス案件 | フルリモート正社員(職種幅広い) | ビジネス職フルリモート正社員 | リモート可の正社員・業務委託 |
| 対象職種 | エンジニア、デザイナー、PM、ディレクター | 営業、CS、事務、マーケ、エンジニア等 | 営業、CS、マーケ、事業開発 | エンジニア、デザイナー、営業、コーポレート |
| 単価・年収帯 | 月単価70〜80万円(フリーランス案件中心) | 年収300〜600万円帯が多い | 年収500万円以上の求人が中心 | 年収400〜700万円帯 |
| 未経験対応 | ×(実務3年以上推奨) | ◎(無料スキル研修あり) | △(ビジネス職の経験者向け) | △(経験者向けが中心) |
| スカウト機能 | あり(専任コーディネーター経由) | あり | エージェント型(フルリモート経験者が担当) | あり |
| 料金 | 無料 | 無料 | 無料(リスキリング講座のみ有料) | 無料 |
| 向いている人 | IT系で高単価リモート案件を探したい人 | IT以外の職種でフルリモート正社員を探したい人 | 営業・マーケ等のビジネス職でフルリモート正社員に転職したい人 | リモート×柔軟な働き方を幅広く探したい人 |
4社とも求職者は無料で、登録して眺めるだけでも使える。迷ったら、自分の職種に近いサイトから1つ登録すればいい。IT系で単価重視ならリモートビズ、IT以外でまずフルリモート正社員に届きたいならReWorks、営業・マーケなどビジネス職でフルリモート正社員に転職したいならRemoful、雇用形態を含めて柔軟に見たいならReworker。併用しても問題ないので、2社登録して比較するのも有効だ。
— Key Insight転職を”決断”しなくていい。
求人を”見る”だけでいい。
見えた景色が、判断材料になる。
リモートビズ(RemoteBiz)
——IT系×高単価のリモート案件に強い
特徴
リモートビズは、IT・Web業界のリモートワーク案件に特化したエージェントだ。フリーランス案件が中心で、月単価70〜80万円が平均ラインと業界でも高水準。案件の多くがクライアントとの直接契約で、中間マージンが薄い分だけ手元に残る額が大きい。
専任のコーディネーターがつき、登録後の面談でスキルセットと希望条件をヒアリング、案件紹介からキャリア相談まで対応してくれる。「求人を検索して自分で応募する」のではなく「エージェントが案件を持ってきてくれる」型なので、忙しい現職の合間に動きやすい。
求人傾向
エンジニア(フロントエンド・バックエンド・インフラ)、Webデザイナー、UI/UXデザイナー、PM、Webディレクターが中心。週2〜4日リモート可の案件も多く、完全フルリモートだけでなく部分リモートの選択肢もある。
向いている人
- エンジニア・デザイナーとして実務経験3年以上ある
- フリーランスとしてリモート案件を探している、または会社員からフリーランスへの移行を検討中
- 月単価60万円以上のレンジを狙いたい
注意点
対象が「IT系で実務経験あり」に絞られるため、未経験やIT以外の職種には向かない。また、正社員転職ではなくフリーランス案件が主軸なので、「正社員のまま転職したい」人は次のReWorksかReworkerが合う。
リモートビズで案件を見てみる
登録は60秒、無料。専任コーディネーターが案件を紹介してくれるので、自分で探す手間がない。まず自分のスキルセットで、どのくらいの単価のリモート案件があるかを確認するだけでいい。
リモート案件を見てみる →ReWorks(リワークス)
——職種を問わずフルリモート正社員を探せる
特徴
ReWorksは、フルリモートの正社員求人に特化した転職サイトだ。運営はアイドマ・ホールディングス。最大の特徴は「IT系以外の職種」が豊富なこと。営業、カスタマーサクセス、マーケティング、事務、ライターなど、エンジニア以外でフルリモート正社員を探せるサイトは実は少ない。その隙間を埋めるのがReWorksの立ち位置だ。
日本マーケティングリサーチ機構の調査で「リモートワークにおすすめの転職サイトNo.1」を獲得した実績もある。
無料スキル研修が強い
ReWorksの独自の強みが「ReWorksキャリアカレッジ」——登録者向けの無料オンライン研修プログラムだ。インサイドセールス、Webマーケティング、プログラミングなどの研修を無料で受けられる。履歴書・職務経歴書の書き方やオンライン面接対策まで含まれており、リモートワーク未経験から正社員転職を目指す人にとっては、スキル獲得と転職活動を同時に進められる仕組みになっている。
つまり、「今の職種ではリモート求人がない」という人でも、ReWorksの研修でインサイドセールスやWebマーケの基礎を身につけてからリモート職にキャリアチェンジする、というルートが開ける。
求人傾向
職種幅が広いぶん、年収帯は300〜600万円が中心。高年収を狙うサイトではなく、「まずフルリモートの正社員という働き方を手に入れる」ことに特化している。スカウト機能もあり、プロフィールを登録しておけば企業側からのオファーも届く。
向いている人
- IT以外の職種(営業、マーケ、事務など)でフルリモート正社員を探したい
- リモートワーク未経験でも、研修を受けてからチャレンジしたい
- まず「フルリモートで正社員として安定的に働く」を実現したい
ReWorksでフルリモート正社員を探す
登録無料。無料のスキル研修つき。IT以外の職種でもフルリモート正社員の求人が並んでいるので、「自分の職種でリモートは無理かも」と思っている人こそ一度見てほしい。
フルリモート求人を見てみる →Remoful(リモフル)
——営業・マーケなどビジネス職のフルリモート正社員に特化
特徴
Remofulは、「リモートワーク × ビジネス職 × 正社員」に特化した転職エージェントだ。運営は東証グロース上場の株式会社ガイアックス。登録求職者数は2023年4月から2024年3月の1年で5.2倍に伸びている(ガイアックス2024年4月発表)。
ここで言う「ビジネス職」は、営業・カスタマーサクセス・マーケティング・事業開発など、いわゆる文系総合職レンジの仕事を指す。エンジニア・デザイナーのリモート求人は2026年時点で当たり前に出回っているが、「営業職でフルリモート正社員」「マーケでフルリモート正社員」となると、求人を見つけること自体がまだ難しい。Remofulは、その層に絞って非公開求人を3万件以上集めている(2025年8月時点)。
もう一つの特徴が、キャリアアドバイザーがリモートワーク経験者であること。「フルリモートの面接で何を見られるか」「リモートワーク前提の評価制度はどう違うか」など、出社前提のエージェントには答えにくい論点まで踏み込んで話せる相手だ。
求人傾向
営業(インサイドセールス/フィールドセールス)、カスタマーサクセス、マーケティング、事業開発、コーポレート(人事・広報など)が中心。検索条件として「地域居住可フルリモート」「首都圏居住フルリモート」「週3回以上リモート可」など、リモート前提を細かく絞り込めるのも特徴で、地方在住・海外滞在を視野に入れた求人探索もしやすい。
年収500万円以上の求人が中心レンジで、現年収400〜700万円帯のビジネス職が現実的なターゲットになる。海外ノマドの税金・住民票ガイドでも触れたが、海外滞在を前提にする場合は、給与口座と住民票の整理を別途しておくと話が早い。
向いている人
- 営業・カスタマーサクセス・マーケティング・事業開発のいずれかで実務経験がある
- ITエンジニアではないが、フルリモート正社員に転職したい
- 地方移住・海外滞在を視野に入れていて、居住地不問の求人を絞り込みたい
- カジュアル面談ベースで、リモートワーク経験者のアドバイザーに相談したい
注意点
ビジネス職経験者を前提にしたエージェント型サービスなので、第二新卒や未経験職種への転換には向きにくい。その場合はReWorksの無料スキル研修で職種チェンジを挟むほうが現実的だ。また、リスキリング講座は別料金(経済産業省のリスキリング支援補助金の対象になる場合あり)。転職支援・キャリア相談自体は完全無料なので、「とりあえずアドバイザー面談だけ受けてみる」使い方で問題ない。
Remofulでビジネス職のフルリモート求人を見る
登録・相談は無料。営業・マーケ・CS・事業開発など、ビジネス職に絞った3万件以上の非公開求人を、リモートワーク経験者のアドバイザーと一緒に見ていける。「自分の職種ではフルリモートは無理」と思い込んでいる人こそ、一度求人画面を覗いてみてほしい。
ビジネス職のフルリモート求人を見る →Reworker(リワーカー)
——リモート×柔軟な働き方を幅広く
特徴
Reworkerは、リモートワーク可能な求人だけを集めた転職メディアだ。運営は株式会社キャスター。キャスター自体が「リモートワークを当たり前にする」をミッションに掲げ、自社も全員リモートで運営している企業で、リモートワークに対する解像度が高い。
Reworkerの特徴は、フルリモートだけでなくフレックス勤務・時短勤務・副業可といった「柔軟な働き方」全般を扱っていること。「週3リモート+週2出社」「時短で16時まで」「副業OK」など、完全フルリモートに限定しない選択肢が見える。
求人傾向
エンジニア、デザイナー、営業、ディレクター、マーケター、コーポレート(人事・経理等)と職種幅は広い。正社員・業務委託・派遣と雇用形態も複数あり、「正社員でリモート」「業務委託でリモート」「副業でリモート」と自分のフェーズに合った探し方ができる。
向いている人
- フルリモートに限らず、柔軟な働き方全般を視野に入れたい
- 副業可・フレックスなど、条件を幅広く比較したい
- エンジニア・デザイナーで、ReworkerAgent(人材紹介)も併用したい
Reworkerで求人を見てみる
登録無料。フルリモートだけでなくフレックス・時短・副業可の求人もまとめて見られる。「いきなりフルリモートは不安」という人にも、段階的な選択肢が見つかる。
リモート可の求人を見てみる →補助:大手転職サイトの
リモート絞り込みも使える
リモート特化サイトだけでは求人数に限りがある。大手総合サイトの「リモート可」フィルターを併用することで、選択肢が一気に広がる。
doda
リモート可・在宅勤務の求人を11万件以上保有。営業、エンジニア、コンサル、事務と職種を問わない。リモート特化サイトで相場感を掴んだあと、dodaで「同じ職種×リモート可」で検索すると、条件比較がしやすい。
レバテックキャリア
ITエンジニア・デザイナー特化の転職エージェント。リモート可のエンジニア求人が29,000件以上と業界トップクラス。エンジニアなら、リモートビズ(フリーランス案件)とレバテックキャリア(正社員転職)を併用するのが鉄板の組み合わせだ。
使い分けのコツ
リモート特化サイトで「リモート市場の相場観」を先に掴み、大手サイトで「求人の母数」を広げる——この順番が重要だ。大手サイトから入ると、リモート以外の求人が大量に混ざって判断軸がブレる。特化サイトで「自分のスキルならリモートでこのくらいの年収が現実的」というラインを知ってから、大手で上振れを狙う、が効率的。
ハイクラス系は
「追加オプション」として使う
ビズリーチ、JAC Recruitment、doda Xといったハイクラス転職サイトにもリモート可の求人はある。ただし、一歩目としてはおすすめしない。
理由は単純で、これらのサイトは年収800万円以上のレンジが中心になるからだ。現年収が400〜600万円帯の場合、スカウトの温度感が低かったり、求人の条件が高すぎたりして、「やっぱり自分には無理か」と無用な落胆を招くリスクがある。
まずリモート特化サイトで「リモート転職は現実的にできる」という感触を得る。そのうえで、年収帯を引き上げたいフェーズになったときに、ハイクラス系を追加する——この順番が正しい。
逆に、現年収が800万円を超えているなら最初からビズリーチ・JACを使って構わない。ハイクラス層はリモート可の条件を交渉しやすい立場にあることが多く、エージェント経由で「フルリモート可」を条件にした紹介を受けられる確率も高い。
— Key Insight1〜2年前、リモート求人は
IT系の特権だった。
今は、職種を問わず普通に並んでいる。
30日アクションプラン
「どのサイトに登録するか」が決まったら、30日間でやることはシンプルだ。会社を辞める必要はない。今の仕事を続けながら、並行して進められる。
Day 1-3:登録する
- リモート特化サイト(リモートビズ/ReWorks/Remoful/Reworker)から自分の職種に近い1〜2社に登録
- プロフィールを埋める(職歴・スキル・希望条件)
- スカウト通知をオンにして、放置でOK
Day 4-14:眺める
- 届いたスカウトと求人一覧を毎日5分だけ眺める
- 「自分の経歴にどんな温度で声がかかるか」を観察する
- 気になる求人はブックマークだけしておく(応募しなくていい)
Day 15-21:職務経歴書を整える
- スカウトの傾向から、自分の「売り」になるスキル・経験を把握
- 職務経歴書を最新化する(ReWorksの無料研修で書き方講座もある)
- 補助として大手サイト(doda、レバテックキャリア等)にも登録
Day 22-30:感触をつかむ
- ブックマークした中から3〜5社に応募してみる
- カジュアル面談があれば積極的に受ける(面接ではないので気楽に)
- 面談を通じて「リモート転職のリアルな相場観」を体感する
30日後には、「リモート転職が自分にとって現実的かどうか」の判断材料が揃っている。その結果、今の会社に残ると決めてもいい。「選択肢を見た上で残る」と「選択肢を知らないまま残る」は、まったく違う。
よくある質問
リモート特化サイトと総合サイト、どっちから登録すべき?
リモート特化サイトが先。理由は、総合サイトでは求人が多すぎて「リモート可の求人がどのくらいの相場か」が掴みにくいから。特化サイトで市場感を持ったうえで、大手サイトに広げるのが効率的だ。
登録したら、今の会社にバレない?
リモートビズ・ReWorks・Remoful・Reworkerいずれも、企業側に氏名や現職の企業名がそのまま公開されることはない。スカウト型のサービスでは匿名プロフィールでやり取りが始まる。ただし100%バレないと断言はできないので、心配なら「特定企業をブロック」する機能の有無を登録時に確認しておくと安心だ。
英語ができないとリモート転職は無理?
無理じゃない。今回紹介した4社の求人は日系企業が大半で、日本語で完結する。英語が必要な求人には求人票にその旨が書いてあるので、避ければいいだけだ。海外滞在中の業務コミュニケーションも、DeepL・ChatGPT・Claudeで十分に回る。英語力は2026年時点でリモート転職の前提条件ではない。
次にどこへ進むか
リモート転職は、海外で自由に働くための一番再現性が高い入口だ。日系フルリモートの会社に転職すれば、日本円の給与をもらいながら、時差の小さいアジアの街に滞在することは物理的に可能になる(雇用契約上の「日本居住」要件には別途対応が必要——この論点は海外ノマドの税金・住民票ガイドで扱った)。
東南アジアなら月収20万円で普通に暮らせる。チェンマイの朝カフェ、ホーチミンの深夜の屋台、バンコクの週末マーケット。その景色の中でSlackを開いている日常は、転職サイトに登録するところから始まる。
転職ではなくフリーランスとして海外から稼ぎたいなら、クライアント型の詳細版としてUpwork日本人プロフィール戦略も並走で読める。リモート転職とフリーランス、どちらが自分の延長に近いかを比べてから決めていい。
この記事の要点
- リモート特化の転職サイト4社(リモートビズ・ReWorks・Remoful・Reworker)はいずれも求職者は無料で利用可能。
- IT系で高単価を狙うならリモートビズ、IT以外でフルリモート正社員の幅広い選択肢を見たいならReWorks、営業・マーケなどビジネス職でフルリモート正社員に転職したいならRemoful、雇用形態を含めて柔軟に探すならReworker。
- 大手サイト(doda・レバテックキャリア等)のリモート絞り込みは、特化サイトで相場感を掴んでからの併用が効率的。
- ハイクラス系(ビズリーチ・JAC等)は年収800万円以上のフェーズで追加する。一歩目としては不要。
- 辞めなくていい。登録してスカウトを眺めるだけで、市場が見える。見えた数字が次の判断材料になる。
ビジネス職なら、まずRemofulから
営業・カスタマーサクセス・マーケティング・事業開発のいずれかでフルリモート正社員を目指すなら、Remofulに登録して非公開求人を眺めるところから始めればいい。IT系で高単価なリモート案件を探したい人はリモートビズ、IT以外の職種で職種チェンジも視野に入れたい人はReWorks、雇用形態を含めて柔軟に探したい人はReworker——本文の各章でそれぞれ扱った。転職を決めなくていい。求人を見るだけでいい。
Remofulで求人を見てみる →